05 末廣神社(毘沙門天)














所在地:東京都中央区日本橋人形町2-25-20


最寄り駅:
東京メトロ日比谷線「人形町」駅
都営地下鉄浅草線「人形町」駅

祭神:倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)

江戸時代初期この辺りは、葦が多い湿地帯であり、葦原といわれていた。幕府の設置許可により葦原には遊郭が置かれたが言葉の響きの悪さから、吉原と呼ばれるようになったそう。社は土地の守り神とされ、葦原八ケ町の人々に信仰をされ、明暦の大火後、吉原が浅草に移転してからは、難波町・住吉町・高砂町・新和泉町の四カ町の守り神として鎮座している。幕府からの信仰も厚く、旗本の武士に火消頭を命じたり、祭事に奉仕させていたとの事。
延宝3年の本殿修復の際に、末廣扇が見出された事から冠の二文字をとり末廣稲荷と唱えられたのが社号の起源とされており、明治初期に末廣稲荷神社と名を変更、昭和初期には東京府庁に改称を願い出、末廣神社となった。
関東大震災後の区画整理により、昭和二年の正月に、難波町3番地から人形町2丁目25番地に場所を遷座した。

末廣神社に祀られている毘沙門天は世の守護神であり勝運を授けてくれる神様とされており、お正月から節分の間に、社に安置され拝覧する事が出来る。


参考文献:
東京都神社名鑑(上巻)、日本橋・京橋地区(現東京都中央区)に所在する全神社の由来に関する実地調査、中央区史(上巻)、東京七福神を歩く

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協力:末廣神社