０9 万世橋

呼び名のもとになった「萬代橋（よろずばし）」は、現在の昌平橋のやや下流のところに架かっていました。旧江戸城へつながる外郭門の一つであった筋違橋衛門が明治5年(1930年）に撤去されたあと、その枡形の石を使ってつくられたのがこの橋でした。東京でもっとも古い石橋で、半円形の二つの船路が眼鏡のようなので、「眼鏡橋」とも呼ばれていたそうです。しかし明治36年(1903年）万世橋駅工事のために取り壊されました。現在の万世橋は関東大震災後、昭和5年に修復されたものです。