06 笠間稲荷神社(寿老人)
■所在地
東京都中央区日本橋浜町2-11-6
■最寄り駅
東京メトロ日比谷線「人形町」駅
都営地下鉄浅草線「人形町」駅
祭神:宇迦之御魂命(うかのみたまのかみ)
江戸時代初期、この地は徳川五代将軍綱吉の寵臣牧野成貞の拝領地の一部で、邸内には稲荷社が祀られていたそう。牧野貞通は延享4年に茨城の笠間城主となり、笠間稲荷神社を崇敬するようになる。
安政6年、時の城主牧野貞直が笠間稲荷の御分霊をこの社に合祀したのが始まりとされている。初午の日には日本橋界隈の市民に門戸を開けて、参拝を許したといわれている。牧野家だけでなく日本橋魚河岸の守り神として、商人庶民問わず広く信仰を集めたそう。
明治廃藩後は公認神社として独立。大正12年の関東大震災には社殿を消失したが、直ちに再建された。
昭和20年、東京大空襲で社殿が全焼。昭和21年御本殿流造を復興、昭和29年に拝殿(漆喰朱塗造)を再建、昭和31年社務所建設委員会を組織し、社務所を新築、昭和33年に玉垣、手水舎などを建造、境内の整備をし、現在の姿になった。
椙森神社に祀られている寿老人は長寿の神・導きの神・幸運の神として運命を良い方向に切り開いてくださる神様とされている。
参考文献:
東京都神社名鑑(上巻)、日本橋・京橋地区(現東京都中央区)に所在する全神社の由来に関する実地調査、中央区史(上巻)
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協力:笠間稲荷神社